食いピンフ!20符1翻がなぜ1000点なのか

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麻雀で時々耳にする食いピンフ、または鳴きピンフ。

よく考えたらこれが30符で計算されてるのっておかしいですよね。

基本符の20符しかないのに。

実は理由があるのです。

 

ここでは、食いピンフについてなぜ20符ではなく30符で計算されてるのか、ピンフという役の定義について解説します。

 

麻雀での平和(ピンフ)の意味

麻雀における「平和」という役の概念について解説します。

「平和」とは、追加の点数がない状態で勝つことを意味する「平たい和がり」という表現に由来します。

 

この役を達成するための基準は以下の通りです:

  • 順子のみで構成される面子
  • 役牌以外の雀頭
  • 両面待ちでのあがり

これらのルールは、追加点数が発生しないように細かく設計されています。

役牌を雀頭にすることが禁止されているのは、役牌を雀頭にすると、その対子によって追加点数が発生するためです。

自摸であがった場合にも、ピンフには自摸符が加算されず、定義に沿って追加点数が発生しないようになっています。

 

この役であがって追加点数が発生するのは矛盾しているのです。

 

食いタン・食いチャンタで20符しかない食いピンフ

ピンフの定義ついて考えると、鳴いていても同じ基準でピンフに含まれるのではないかと思うかもしれません。

 

歴史的には、この手も「平和」と見なされていました。

いわゆる食いピンフです。

これにより、鳴きを含むバージョンのこの手も追加点数なしでスコアリングされる状況がありました。

 

しかし、時間が経つにつれて、このバリエーションの受け入れが変わりそのスコアリングが再評価されました。

20点で計算される手が「平和」にも該当するかどうかについての議論があり、該当しない場合は何らかの点数を加えるべきだという意見がありました。

 

これにより、このような手は慣例的に30点で計算されるようになり「平和加符10符」という概念が導入されました。

要するに、鳴きを含む「平和」の形であがっても最低点数は1,000点に設定されました。

このルールは、混全帯么九の手にも同様に適用されます。

したがって、鳴きのみの手は1,000点となり、現代のプレイでは特定の鳴きバリエーションが認められていないことを強調しています。

 

ツモピンフの有り無し

麻雀における「平和」役を自摸(ツモ)で上がった場合、通常は自摸符の2符を加えないというルールについて説明します。

もし自摸の際に2符を追加したい場合は、「平和」役を採用せずに計算することになります。

現代の四人麻雀でほとんど見られなくなったものの、約40年前には「自摸時に平和役を加えない」というルールを採用していた場合もありました。

 

例えばリーチ、自摸、平和、ドラ1で自摸上がりした場合、通常は20符4翻で1300点または2600点となりますが、「自摸時に平和役を加えない」ルールでは、リーチ、自摸、ドラ1のみで30符3翻と計算し、1000点または2000点となる、ということを意味します(平和役を計算に入れない)。

 

要するに、平和役を選択するか自摸符を選択するかの選択になります。

 

現代のルールでは、自摸と平和を組み合わせて20符で計算するのが一般的です。

ただし、三人麻雀では自摸時に平和役を加えずに30符で計算するルールを採用している場合もあることを付け加えておきます。

 

まとめ

今では20符1翻を見る機会はほぼありません。

ちょっとした雑学として麻雀仲間に教えてあげましょう。

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