結婚式の後に新年の挨拶状を発送する件について、多くの方がどのような対応をすべきか迷うことがあります。
多くの場合、式に出席してくれた人々へは、後で個別に感謝の意を表することが一般的です。仕事関連の人々には直接話し、家族や友人には電話やソーシャルメディアを通じてお礼を伝えることが多いですね。
そうしてすでに感謝の気持ちを伝えた後に、新年の挨拶状を送る必要性を感じないかもしれません。実際、「新年の挨拶状を送らなくても問題ないのでは？」と考える人もいるでしょう。しかし、それが礼儀違反に当たらないかという心配もあります。
結婚式を終えた後の新年の挨拶状に関しては、送ることをおすすめします。これには、どう対応するのがマナーに適しているかについて説明します。
結婚式後にも参列者に年賀状を出す理由
結婚式に参加してくれた人たちに新年の挨拶カードを送ることの重要性は、多忙な日々を過ごしていても見逃せません。
お礼を言う機会はたくさんあるかもしれませんが、年始に一度の挨拶として、新年の挨拶カードを手間を惜しまずに送ることは、成人としての礼節を示す行為です。
このような努力は、受け取った人に良い印象を与え、結果として夫婦としての評判を高める可能性があります。
正式な結婚の報告や式への参加に対する謝意を示すためにも、年賀状を送るべきです。
結婚の報告や式のお礼と年賀状を短期間に何度も送ることについて心配する人もいるかもしれませんが、それは無用です。感謝の気持ちを伝える手段として、年賀状は非常に有効であり、送らない方がマナー違反と見なされがちです。こうした細やかな配慮が、夫婦のイメージを築いていきます。
近年、特に若い世代を中心に、年賀状を送る習慣が減少傾向にあります。SNSの普及や、準備の手間、コストの増加が主な理由です。私自身も近年はSNSや電話で新年の挨拶を済ませがちです。
しかし、結婚式のような特別なイベントの後は、感謝の意を込めて年賀状を出すべきです。
結婚式後に年賀状は誰に出すか
結婚式を経た後、新年の挨拶状を誰に送るべきかは、多くの新婚夫婦が考えることです。ここでは、親族、友人、職場の関係者への年賀状の送り方についてご説明します。
まず、親族に関しては、配偶者の両親への送付は必須です。これは、新しい家族の一員としての礼儀であり、敬意を示す行為です。
その他の親戚に関しては、関係の密接さに応じて判断します。遠い関係で連絡先が不明な親戚には必ずしも必要ではありません。
既に交流がある家族や、今後も続けていきたい関係であれば、年賀状を送るのが適切です。不確かな場合は、より親しい家族に相談するのが良いでしょう。
友達については、引き続き親交を深めたいと思う人々へ送るべきです。結婚を機に感謝の意を示すとともに、今後も交流を続けたい旨を伝える良い機会です。
連絡を取っていない友人や知人にも、結婚の報告を兼ねて年賀状を出すことが望ましいです。ただし、関係を断ちたいと思う人には送る必要はありません。
職場の人々に対しては、特に自分が所属する部署のメンバーや上司には送ることを推奨します。結婚の報告はすでにしてあるかもしれませんが、年始の挨拶としての年賀状は、改めて感謝を表す良い方法です。
結婚式後に出す年賀状の差出人
結婚式を挙げた後の年賀状は、必ずしも夫婦の名前を並べて記載する必要はありません。どのような関係性の人に連名で送るべきか、またはそれが不要な場合について、適切な判断が求められます。
結婚式に参加してくれた人々や、夫婦の共通の友人、近しい親族には、夫婦連名での年賀状が望ましいです。これは、新たな門出を共に祝う礼儀とも言えます。特に、接点の少ない遠方の親族に対しても、夫婦としての結びつきを示すために連名で送ることが推奨されます。
一方で、片方の配偶者としか知り合いでない人や、仕事関係の人々には、連名での送付は必須ではありません。特に、夫婦双方ともに親しくないビジネス関係者には、個人名での送付が適しています。
また、個人的な状況（例えば婚活中や離婚した人など）に配慮して、無理に夫婦連名で送る必要はないでしょう。重要なのは、受け取る側の感情や状況を考慮することです。
年賀状を誰に、どのように送るかは、夫婦で話し合い、適切に決定することが大切です。
結婚式後に出す年賀状には自分の旧姓も書く？
結婚して姓が変わった後、年賀状を送る際には、受け取る人が自分をすぐに識別できるよう、旧姓を記載することが推奨されます。特に結婚直後は、新しい姓にまだ慣れていない人も多いため、旧姓を併記することで、誰からの年賀状かを明確に伝えることができます。
差出人の情報を縦書きにする場合は、名前の横または下にスペースがあれば、「(旧〇〇)」と追記すると良いでしょう。横書きの場合も、名前の下や横に同様に記載します。旧姓は本名よりも少し小さめの文字で書くことが一般的です。
結婚後の最初の2～3年間は、新しい姓に慣れる過渡期とされており、この期間中は旧姓の記載を続けることが多いです。しかし、相手が新しい姓に慣れている場合は、旧姓を添える必要はありません。反対に、まだ旧姓でのやり取りが続いている場合は、旧姓の記載を続けた方が良いでしょう。
職場関係などで旧姓を引き続き使用している場合、その関係者向けには旧姓を記入した年賀状を用意することも考慮に入れましょう。ただし、配偶者の友人や親族に対しては、旧姓の記載は避けるべきです。これは、配偶者の交友関係において旧姓を使うことが適切でないと考えられるためです。
まとめ
結婚後に送る年賀状は、結婚のお知らせと式に出席してくれた方々への感謝の意を表する重要な手段です。結婚式の後に年賀状を送らないことは、一般的な礼儀に反すると見なされることがあります。式に出席してくれたゲスト、家族、お互いの友人には、夫婦で名前を連ねた年賀状を送ることが望ましいです。
どの相手に対して夫婦連名で送るか、それとも個人名で送るかは、二人で話し合って決めるべきです。年賀状を送ることには確かにコストや労力が伴いますが、感謝の気持ちを伝え、関係を維持するためには、このような努力が決して無駄にはならないでしょう。