梅干しを作る際に、重石が必要だとよく言われます。
しかし、梅干し作り専用に重石を購入するのは、場所を取るし他に使い道もなく、ちょっとためらってしまいますよね。
そんな私も重石の購入を躊躇していました。
でも、もし何か代用できるものがあれば、それを使いたいです。
実は、意外と家にあるもので代用できるんですよ。
そこで、今回は私が見つけた、梅干し作りに使える重石の代用品をいくつか紹介します。
重石を新たに買うのに抵抗がある方にも役立つ情報が見つかるはずです。
梅干し作りに役立つ重石代替アイテム
重石と聞くと、漬物を作る際に使用する専用の重石を思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、実は梅干し作りでそのような専用の重石を使わなくても大丈夫なんです。
ペットボトル
最も推奨するのはペットボトルです。
ペットボトルの利点は、水の量で重さを調節できるため、必要に応じて簡単に重量を増減できることです。
重石が必要なのは、実際には梅酢が梅にしっかりと染み込む初期の数日だけなので、ペットボトルならその後の重さの調節も楽にできます。
缶詰や飲料缶
次におすすめなのが、ツナやコーンの缶詰、さらには飲料缶です。
これらを大きなビニール袋に入れて使います。
ただ、これらを使う場合、ペットボトルに比べて必要な数が多くなるため少々手間がかかります。
たとえば、4kgの重石を作るには、240mlの缶で約17缶、350mlの缶で約11缶が必要になります。
お米や小麦粉
お米や小麦粉も重石の代用として優れています。
これらをビニール袋に入れて使用します。
お米の場合、1袋分(通常10kg)をそのまま使用できるため非常に便利です。
小麦粉は在庫にもよりますが、1kg程度から始められます。
重量が足りなければ、必要な分だけビニール袋に詰め替えて調整してください。
これらの代替品は、重石を購入する前に家にあるもので代用できるかを考える良い機会を提供します。
梅干し作りをもっと手軽に、経済的に行うためにも、これらのアイデアを活用してみてください。
煮沸消毒した小石
梅干しを小口径の瓶で作る際に便利なのが小石です。
近くの自然で採取し洗浄後にネットに入れて煮沸消毒することで、清潔な重石として活用できます。
使う前にはしっかりと乾燥させましょう。
小石は重量調整がしやすいですが、必要な量が多くなることもあるため、次に紹介する他の代用品と組み合わせることをおすすめします。
その他のアイテム
重石として使えるものは他にもたくさんあります。
例えば、辞書や本、砂糖や塩なども重石になり得ます。
ただし、これらを直接落とし蓋に置くのは難しいでしょう。
配置の一例としては、落とし蓋の上にガラス瓶を置き、その上に本や砂糖、塩を乗せる方法があります。
また、ビニール袋に包んだ鍋を使って、その上に同様のアイテムを置く方法も有効です。
これまで様々な重石の代用アイデアを紹介してきましたが、手軽さと調整のしやすさを考えると、最初に紹介したペットボトルが最も使いやすいと感じます。
それに、実際に家にあるもので代用できるため、梅の重量の約1.5倍から2倍の重さを目安に調整すると良いでしょう。
私自身、近々3kgの梅干しを作る計画があるため、そのために必要な6kgの重石を得るために500mlペットボトル12本を準備する予定です。
梅干し作りでビニール袋を重石として使うべきでない理由
梅干しを漬ける際に重石としてビニール袋に水を入れる方法は、一見便利そうに見えます。
実際、ネット上の多くのレシピでも、ビニール袋を使った重石が紹介されていますね。
水の量を調整しやすいのも、この方法の魅力の一つです。
しかし、この方法には、多くの事例でビニール袋の水が梅酢と混ざり合ってしまう事故が報告されています。
ビニール袋を重石として使用する際の主な問題点は以下の通りです:
- ビニール袋の破損リスク:ビニール袋は薄く、使用中に破れる可能性があります。特に、袋の耐久性によっては、重石としての水が漏れ出し、梅酢を薄めてしまう恐れがあります。
- 浸透圧の問題:ビニール袋は薄いため、浸透圧の影響で梅酢が袋を通過しやすいです。これが原因で、水と梅酢が混ざり合い、梅酢が薄まることがあります。
- カビの発生:万が一、ビニール袋が破れて水が漏れた場合、薄まった梅酢はカビの発生を促進します。これにより、梅干し全体が台無しになるリスクがあります。
以上のリスクを鑑みると、ビニール袋を使った水の重石は便利なように見えても、梅干し作りにおいては推奨できません。
他の方法を検討するのが無難でしょう。
梅干し作りに重石が不可欠な理由
梅干しを漬ける過程で、なぜ重石が欠かせないのでしょうか?
その理由は、梅酢を効率良く引き出し梅全体を速やかに浸すためです。
実は、このプロセスが梅干しの品質を左右する重要なポイントです。
梅と塩を層にして容器に詰めると、塩が梅から自然に水分を引き出します。
このとき、重石を使うと梅からの水分がより早く引き出され、梅が梅酢に素早く浸るのを助けます。
梅がしっかり梅酢に浸かることで、カビの発生を防ぎ、保存性が高まります。
梅干し作りには、梅の重量の約1.5倍から2倍の重石が適量とされています。
適切な重石を用意し、美味しい梅干しを作るための準備をしましょう。
まとめ
梅干し作り専用の重石として、ホームセンターで売られている漬物用重石を購入する必要はありません。
梅酢が十分に上がってくる初期の数日間だけ重石を使用しますが、それ以外の時期には必要ありません。
白菜などの冬の漬物にも使えるので、一つ持っていても損はないでしょう。
しかし、梅干し作りだけのために重石を用意するのは少しもったいないですね。
ペットボトルや家庭にある瓶、缶詰、お米や本、塩など、多くのものが代わりになります。
特にペットボトルは、量の調整が容易でおすすめです。大量に梅干しを作る場合は、それなりの量が必要になるかもしれません。
また、重石を置く際には落とし蓋を使用し、その上に重石を配置しますが、落とし蓋は平皿で代用可能です。
お皿は保存容器と同じくらいの大きさで選び、梅全体に均等に重さがかかるように配置しましょう。
容器を決めたら、それに合った落とし蓋を選ぶか、適当なお皿を見つけてください。
梅干しを漬ける際は、容器の消毒に加えて、落とし蓋や重石の消毒も忘れずに行いましょう。