春の訪れと共に、家族や友人と楽しむ潮干狩りが人気です。
採れたてのアサリやハマグリは格別の美味しさですが、持ち帰る際の注意も必要です。
特に気温が高い日は、貝が傷んだりするので注意が必要です。
今回は、潮干狩りで採った貝を新鮮なまま持ち帰る方法と、おすすめの食べ方をご紹介します。
潮干狩りで貝を持ち帰る際の必需品と注意点
潮干狩りで採集した貝を自宅に持ち帰る際に必要なアイテムをご紹介します。
必要な持ち帰り用具
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クーラーボックス:温度変化に敏感な貝を安全に運ぶためには、このアイテムが必須です。
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海水を保存するための容器:4リットルから6リットルの空のペットボトルが適しています。
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保冷材:特に暑い日は、保冷材を多めに用意してください。水を凍らせたペットボトルが便利です。
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新聞紙:貝を包むのに使います。特に暑い日は、厚めにしてください。
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その他のアイテム:砂が底にたまることを防ぐため、網やザルを使い、底上げに割り箸や小石を使うと良いでしょう。
完全密封すると貝が呼吸できなくなるので、ジップロックではなく通気性のあるレジ袋を推奨します。
新鮮な状態で持ち帰る方法
- 砂や小石を海水で洗い流し、破損や死んでいる貝は取り除きます。これらは他の貝をも弱らせる原因になります。
- 真水で貝を洗い、表面のぬめりを取り除きます。これは、菌を除去するためです。
- 洗った後の貝は水をしっかり切ります。真水に長時間浸すと貝が死んでしまいます。
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洗った貝を新聞紙で包み、クーラーボックスに保冷剤と一緒に入れます。貝に直接保冷剤が触れないようにしてください。
貝を新鮮な状態で持ち帰るためにはこれらの点に注意してください。
また、貝の砂抜きには採取地の海水が最適です。
十分な量の海水を持ち帰り、使用する際は清潔で冷たい海水を選んでください。
帰宅後のアサリの砂抜き方法
帰宅後は、アサリの鮮度を保つためにすぐに砂抜きを始めましょう。
砂抜きには、持ち帰った海水が最適です。
海水を持ち帰れない場合は、水道水をカルキ抜きして1~2時間放置した後、1リットルの水に対して30グラムの塩を加えて自家製の塩水を作ります。
アサリの砂抜き手順
- 貝を底が平らなザルに一層に並べます。これにより、貝同士が重ならず、砂の吐き出しを助けます。
- ザルを入れることができる大きさのタライや洗いカゴを用意します。100円ショップで適したサイズのアイテムが見つかります。
- ザルに海水または自家製塩水を入れ、貝が少し顔を出す程度まで水を入れます。貝が完全に水に浸かると、砂を吐き出しづらくなります。
- カゴの上を新聞紙で覆い、暗くします。暗い環境は貝が活発に砂を吐き出すのを助けます。
- 水温に注意します。理想的な水温は約20度です。高すぎる場合は氷を加え、低すぎる場合は暖かい部屋で調整します。
- 2時間後にはカゴを軽く振って砂を落とし、必要に応じて水を替えます。
- 砂抜きはおよそ3時間で完了します。その後、貝の殻についた砂やヌメリを流水で洗い流しましょう。
この方法でアサリの砂抜きが完了し、塩抜きの準備に移ります。
塩抜きは、アサリが砂を吐き終えたら、海水から取り出して常温で30分から1時間放置するだけです。
これで、美味しいアサリの準備が整います。
貝を美味しく食べるコツ
アサリの美味しい食べ方(常温での処理)
アサリは適切に砂抜きと塩抜きを行った後に調理に進みます。
冷蔵保管していたアサリも、常温で約6時間放置すると、旨味が増します。
アサリは加熱すると50度程度で半開きになることが多いです。これが生きている証拠ですので、半開きにならない貝は死んでいる可能性が高く、食べないようにしましょう。
アサリを調理した際に出る汁には、栄養と旨味が溶け出しています。
この汁を使った料理もおすすめです。
例えば、味噌汁や炊き込みご飯などがあります。
その他の貝の美味しい食べ方
バカガイやシオフキガイは、新鮮な間に水道水で表面を洗い、その後すぐに茹でることがおすすめです。
カガミガイのように砂袋が内部にある貝は、半茹でにしてから砂袋を取り除き、その後更に調理します。
料理に慣れていない方は、味噌汁や酒蒸し、炊き込みご飯などシンプルな調理方法から始めると、手軽に美味しく楽しめるでしょう。
まとめ
春から夏にかけて、特に4月後半から5月のゴールデンウィーク期間中は、大潮の昼間に海岸で潮干狩りが盛んに行われます。この時期は気温も上がり、家族連れでにぎわいます。
暖かい季節には、獲れたての貝を新鮮な状態で持ち帰ることが重要です。
間違った方法で持ち帰ると、貝が弱ってしまうことがあるので注意が必要です。
適切な持ち帰り方をマスターすると、潮干狩りで獲った貝をより美味しく楽しむことができます。
天候が暖かくなるにつれて、潮干狩りに適した準備をして、楽しい一日を過ごしましょう。