季節のご挨拶として、果物を贈っていただく機会は意外と多いものです。
旅行のおみやげや、お中元・お歳暮で届くこともよくあります。
そんな時、「感謝の気持ちは伝えたいけど、どんな言葉で書けばいいかわからない」と迷う方もいるでしょう。
冬は空気が乾燥することもあり、みずみずしい果物が一段と美味しく感じられます。
こたつの上にみかんのかごがある光景は、冬の定番として親しまれています。
また、りんごも寒い季節に甘みが増し、美味しくなりますね。
お歳暮でみかんやりんごの箱をいただくことも多いのではないでしょうか。
毎年同じ方から果物が届くと、お礼の手紙がいつも同じ内容になっていないか気になることもあるかもしれません。
今回は、お歳暮やお中元で果物をいただいたときに役立つ、お礼状の書き方や例文を紹介します。
果物をもらったときのお礼状の書き方
果物の魅力をそのまま感謝の言葉にしよう
お歳暮として果物をいただくと、自分で買うよりもたっぷり味わえることが多く、嬉しさも倍増します。
産地から直接届くこともあり、新鮮さを感じられるのも魅力です。
箱を開けた瞬間に広がる甘い香りや、目に飛び込んでくる鮮やかな色合いに心が和むという方も多いのではないでしょうか。
こうした印象は、他の贈り物ではなかなか味わえない特別なものです。
お礼状を書くときには、こうした感動をそのまま言葉にすると、気持ちがより伝わりやすくなります。
お礼状の例文
落ち葉が風に舞う季節となりましたが、〇〇様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
我が家はおかげさまで、家族そろって元気に日々を過ごしております。
先日は立派なりんごをお贈りいただき、誠にありがとうございました。
毎年のあたたかいお心遣いに、心より感謝申し上げます。
箱を開けた瞬間、真っ赤に色づいたりんごの美しさに、思わず声をあげてしまいました。
子どもたちも大喜びで、「今日はどのりんごにしようかな」と毎晩楽しみにしています。
寒さが本格的になる時期ですので、どうぞご自愛ください。
新しい年が〇〇様にとって素晴らしいものとなりますよう、心よりお祈り申し上げます。
敬具
素直な気持ちを具体的に伝えることが大切
りんごの色の美しさや家族の反応など、実際に感じたことを少しだけ具体的に書くだけで、相手に感謝の気持ちがしっかり伝わります。
形式ばった文章や難しい表現よりも、「嬉しかった」「ありがたかった」という気持ちが伝わる手紙の方が、きっと贈り主の心にも響くはずです。
毎年同じ果物でも感じ方は変わる
毎年同じ種類の果物をいただく場合でも、その年ごとに味や見た目が少しずつ違うものです。
大ぶりでみずみずしい年もあれば、小ぶりながら甘みが詰まっている年もあります。
食べて感じたことを素直に書けば、お礼の文章も自然と変化が出てきます。
その年の家族の様子なども交えて書くと、より温かみのあるお便りになります。
果物を食べる大切さを思い出すきっかけに
最近では、生の果物を食べる機会が少なくなりつつあると言われています。
ドライフルーツやお菓子が身近になった一方で、果物に含まれる栄養素の大切さを忘れてしまいがちです。
こうした自然の美味しさに改めて気づかせてくれる贈り物に、感謝の気持ちを込めてお礼を伝えたいですね。
心のこもったお歳暮が、暮らしの中の大切な習慣を守るきっかけにもなっているのです。
そう思うと、お礼状を書くのがもっと楽しくなるかもしれません。
まとめ
りんごやみかんなど、果物を贈っていただいたときは、自分が受け取って感じたことをそのまま手紙に書いてみましょう。
色の鮮やかさ、ふんわりと広がる香り、口に入れたときの味わい――
そんな印象を少し入れるだけで、お礼状がグッとあたたかみのあるものになります。
「毎年同じような文章しか書けない」と思っている方も、これなら自然と毎回違った表現ができるようになります。
ちなみに、前の年に送った内容を覚えている人は、ほとんどいません。
もちろん去年とまったく同じ文面は避けたいですが、あまり神経質になる必要はありません。
たとえ文章が少しぎこちなくても、受け取った喜びが伝わっていれば、それだけで十分です。
気持ちがこもった手紙は、どんなにシンプルでも相手の心にちゃんと届きますよ。