鯖缶は調理が簡単で便利な食材ですが、時々、魚特有の臭いが気になることがあります。
この臭いは、「トリメチルアミン」という成分によるもので、特に鯖では顕著に現れることが多いです。
しかし、いくつかの簡単な工夫で、鯖缶の臭みを大幅に減らすことが可能です。
ここでは、鯖缶の臭いを軽減するいくつかの方法と、臭みを抑えた美味しい味噌汁の作り方をご紹介します。
さば缶の臭みを抑える簡単なコツ
さば缶は手軽で便利な食材ですが、時々気になるのがその独特のにおいです。
これはさばのタンパク質が分解されることで生じます。
この臭みは、ちょっとした工夫でかなり抑えることができるので、おいしく食べるための方法を紹介します。
方法と工夫のポイント
-
酸味を利用する：レモンや酢、梅干しを使うと、魚の臭みが和らぎます。
-
お酒で臭みを飛ばす：料理酒や白ワインを使って調理すると、臭みが蒸発しやすくなります。
-
焼いてから使う：さば缶をフライパンで軽く焼くと、臭みが減り香ばしさが増します。
-
レモンで香り付け：レモンの果汁や皮を加えると、魚の臭みがさわやかに隠れます。
-
生姜や大根おろしを加える：これらを加えると、魚の臭みが抑えられます。
-
ねぎを使う：ねぎの香りが臭みを包み込みます。
-
だしで調理する：缶の汁を捨て、新鮮なだしで調理すると臭みが抑えられます。
酸味で臭みを抑える工夫
酸味のある食材は、さばの臭みを軽減します。
特に酢や梅干しは、さばを使った味噌汁や煮物に良く合います。
これらを使うことで料理がさっぱりとし、新しい風味が加わります。
お酒で臭みを飛ばす
さば缶を調理する際は、少量の料理酒や白ワインを加えると良いでしょう。
加熱することでアルコールが蒸発し、臭い成分も一緒に飛びます。
これにより、料理全体の風味がまろやかに整います。
焼いてから使うと風味アップ
さば缶をそのまま使う前に、一度フライパンで焼くと良いです。
これにより余分な水分が減少し、臭みが軽減されます。
さらに、焼くことで香ばしさが加わり、料理の満足感が増します。
特に味噌汁に使用する際には、焼いたさばを加えると深みが出てきます。
レモンで魚の臭みを隠すコツ
魚の臭みが気になる場合、レモンがとても効果的です。
レモンの果汁を絞るだけでなく、皮を細かくすりおろして料理に加えると魚のにおいをさわやかに覆い隠します。
特に、味噌汁に少し加えると新たな美味しさが楽しめます。
生姜と大根おろしで香りよく
生姜はその刺激的な香りで魚の臭みを抑える効果があり、同時に食欲を増進させます。
大根おろしを加えることで、そのやさしい甘みが魚の臭みを和らげ、料理全体にまろやかな味わいをもたらします。
これらを組み合わせると、自然なうま味と香りが広がり、特に味噌汁や煮物に良く合います。
ねぎで風味を向上させ臭みを減らす
ねぎはその特有の香りで魚の臭いを穏やかに包み込みます。
火を通すことでねぎから甘みが引き出され、料理に深みが増します。
青ねぎも白ねぎもどちらも料理に使いやすく、たっぷりと使うことで臭みが少なくなり、彩りも鮮やかになります。
顆粒だしを使って魚の臭みを抑える
さば缶の汁には臭みの原因となる成分が含まれていることがあります。
この汁を使わずに、顆粒だしで調理すると良いでしょう。
顆粒だしを使うことで、魚の臭みを抑えつつ、料理のうま味をしっかりと感じられます。
料理に合わせて、昆布だしやいりこだしを選ぶと更に美味しく仕上がります。
さば缶で作る美味しい味噌汁のレシピ3選
さば缶を使った味噌汁は、手軽に作れて栄養満点です。
今回は、特に臭みを感じさせない工夫を凝らしたレシピを3つ紹介します。
夕食にぴったりなこれらのレシピをぜひ試してみてください。
【基本のレシピ】生姜とネギが決め手のさば缶味噌汁
材料（2人分）
- さばの水煮缶：1缶
- 水：400ml
- 味噌：大さじ2
- 酒：大さじ1
- 生姜：1片（すりおろし）
-
長ネギ：1本（白と青を分けて使用）
作り方
- 鍋に水と日本酒を加え、中火で温めます。
- 白ネギを斜め切りにし、鍋に入れます。
- さば缶を汁ごと加え、数分煮ます。
- 弱火にしてから、味噌を少しずつ溶かし入れます。
-
器に盛り付けた後、すりおろした生姜と青ネギをトッピングして完成。
ポイント
生姜と日本酒がさばの臭みを抑え、さっぱりとした味わいに仕上がります。
野菜たっぷりのさば缶味噌汁
材料（2人分）
- さばの水煮缶：1缶
- 大根：100g
- にんじん：50g
- こんにゃく：50g
- しいたけ：2枚
- 長ネギ：1本
- 味噌：大さじ3
- 水：800ml
-
だしの素：小さじ1（お好みで）
作り方
- 大根、にんじん、こんにゃくを食べやすい大きさに切ります。
- しいたけを薄切りにし、ネギを小口切りにします。
- 鍋に水を入れ、だしの素と一緒に野菜を加えて中火で煮ます。
- 野菜が柔らかくなったら、さば缶を汁ごと加えます。
-
弱火にして、味噌を溶かし入れ、ネギを加えて少し温めたら完成です。
ポイント
根菜の甘みとこんにゃくの食感が味噌汁を豊かにし、生姜や日本酒の添加で臭みも抑えられます。
豆腐とほうれん草のさば缶味噌汁
材料（2人分）
- さば缶（味噌煮）：1缶
- 豆腐：半丁
- ほうれん草：1束
- 乾燥わかめ：小さじ2
- みょうが：1本
- 味噌：大さじ3
- 水：800ml
-
だしの素：小さじ1（お好みで）
作り方
- ほうれん草を下茹でし、冷水で冷やした後、水気をしっかり絞ります。
- 豆腐は1cm角に切り、みょうがは薄切りにします。
- 鍋に水を入れ、だしの素を加えて火にかけます。
- 沸騰したら豆腐とわかめを入れ、加熱します。
- さば缶を汁ごと入れて、温かくなったら火を弱めて味噌を溶かします。
-
最後にほうれん草とみょうがを加え、軽く煮込んで完成です。
ポイント
豆腐とわかめがさば缶のまろやかさを引き出し、みょうがの香りが新鮮なアクセントを加えます。
味噌煮缶の使用で、満足感ある味わいに仕上がります。
まとめ
さば缶は手軽で栄養豊富な食材ですが、時にはその独特の臭みが気になることもあります。
しかし、ちょっとした工夫でこの臭みを減らすことが可能です。
今回は、生姜やネギ、日本酒、酸味のある食材を使って、香り高く、風味豊かな味噌汁に変身させる方法をご紹介しました。
国産のさば缶を選ぶことで、もともとの臭みが少なく、より美味しく仕上がります。ここで紹介した三種類の味噌汁レシピは、どれも簡単に作れて栄養バランスが取れています。
どのレシピもその日の気分や手持ちの材料に応じてアレンジ自在。
さば缶を上手に使って、毎日の食事をもっと楽しく、もっと美味しくしましょう。