例文付きで安心！幼稚園の家庭調査票を書くときのコツとポイント

幼稚園に入園する前に提出する「家庭調査票」という書類があります。

この家庭調査票は、園の先生たちが子どものことをよく知るための大切なものです。

初めての提出書類にドキドキするかもしれませんが、これは園とお子さんをつなぐ最初のステップともいえます。

性格や日常のようす、家庭での過ごし方など、園生活に役立つ情報を伝えるために使われます。

ただ、実際に書こうとすると「どう書けばいいの？」と迷う場面もあるかもしれません。

この記事では、よくある記入項目のポイントに加えて、悩みやすい部分の例文も紹介しています。

これから記入する予定のある方や、書き方に不安を感じている方にとって、少しでもお役に立てれば嬉しいです。

家庭調査票に書く内容の基本

幼稚園に提出する家庭調査票には、子どものことを知ってもらうためのいろいろな情報を記入します。

まずは、子ども本人に関する基本的な情報からスタートです。

名前、生まれた日、住んでいる場所、連絡先などがこの欄に含まれます。

一見シンプルに見えるかもしれませんが、正しい情報をしっかり伝えることがとても大切です。

名前と生まれた日

この部分は特に間違えないように丁寧に書きましょう。

正式な名前は、ふだんの呼び名ではなく、戸籍にある通りの漢字で記入します。

生年月日の書き方については「○年○月○日」とわかりやすく書くようにし、西暦か和暦のどちらかで統一するように気をつけましょう。

住んでいる場所

現在の住所をはっきり書きます。

もし引っ越しの予定があるなら、そのこともあらかじめ記載しておくと親切です。

保護者の連絡先

いざというときにすぐ連絡が取れるよう、つながりやすい電話番号を記入します。

メールアドレスを書く欄があれば、それも忘れずに記入しましょう。

家庭と幼稚園をつなぐ大切な情報なので、ミスのないように見直すことが大事です。

かかりつけの病院など

子どもの健康に関する情報も、園が安心して見守るために必要です。

お世話になっている病院やクリニックの名前や電話番号を書く場合もあるので、事前に確認しておきましょう。

保護者の仕事について

保護者がどんな仕事をしているか、どこで働いているかを書くこともあります。

パートなのか正社員なのかなど、働き方も一緒に書いておくと園側も把握しやすくなります。

家族のようす

家で一緒に暮らしている人たちについても記入します。

きょうだいがいる場合は、年齢や関係（兄・姉・弟・妹）などを分かりやすく書きましょう。

この情報は、子どもの生活環境を理解するうえで役に立ちます。

これらの項目を書くときは、できるだけ新しい情報をもとにしましょう。

また、あとで変更があったときには、すぐに幼稚園に伝えるようにしてください。

どの項目も、子どもの園生活をより良いものにするための大切な材料になります。

家庭調査票にある「ちょっと悩む欄」の書き方ヒントと例文

家庭調査票には、基本情報の記入だけでなく、自由に文章を書く欄が用意されていることもよくあります。

こうした欄に何を書けばいいのか分からず、時間がかかってしまうという声も少なくありません。

そこで、よくある質問に対して参考になる例文を紹介します。

そのまま使える部分は使って、自分の子どもに合うように書き換えてみてください。

「どんな子に育ってほしいですか？」への記入例

• 自分の気持ちをきちんと持ちつつ、人にも思いやりを持てる子になってほしいと考えています。

• いろんなことに興味を持ち、楽しみながら学んでいけるような子に育ってくれたらうれしいです。失敗を恐れずにチャレンジする気持ちを大事にしてほしいです。

• 周りの人を大切にして、ありがとうの気持ちを忘れない子どもになってほしいです。

「家でのようすはどうですか？」への記入例

• 家では元気いっぱいで、外で遊ぶことが大好きです。新しいことを見つけると、すぐに試したがるタイプです。けれど、静かな時間も好きで、本を読むのも楽しんでいます。

• おうちでは一人で遊ぶのが好きで、ブロックやパズルなどに集中していることが多いです。人見知りはありますが、なじむとよくおしゃべりをします。

• 家族と過ごす時間をとても大切にしていて、特に料理の手伝いが大好きです。最近は小さな動物に興味があり、図鑑を見て観察するのが日課です。

「先生に伝えておきたいことやお願い」への記入例

• 初めての人に対しては緊張しやすく、慣れるのに時間がかかることがあります。少しずつ関係を築いていただけるとありがたいです。また、集中し始めると他が見えなくなることがあるので、そのときは声かけをしていただけると助かります。

• 活発で動き回るのが好きですが、たまに張り切りすぎてしまうので、様子を見ながら活動させてもらえると安心です。手先を使った遊びが好きなので、そうした場面があると本人も楽しめると思います。

• 友達の気持ちを考えることができる優しい子ですが、自分の気持ちを言葉にするのが苦手です。新しいことに不安を感じやすいので、そっと背中を押してもらえると心強いです。

どの項目も、子どもをよく知ってもらうための大切な情報です。
かしこまらず、普段のようすを素直に書くことがポイントです。

家庭調査票で忘れずに書いておきたいポイント

以下の内容はとても大切なので、もれなく記入するようにしましょう。

• 子どもの体調や体質について
• 家での生活リズムや過ごし方

• 保護者の働き方やお迎えの体制

ここでは、それぞれの内容についてくわしく説明します。

子どもの体調や気をつけていること

お子さんの体質や健康面に関する情報は、園での生活を安全に過ごすために必要です。

日頃気をつけていることや、これまでにあったトラブル、対処法などを伝えておきましょう。

家でのようすや生活リズム

お子さんが家でどのように過ごしているかを記入する欄もあります。

たとえば、寝る時間や起きる時間、好きなあそびや関心のあることなどを書いておくと、園での活動の参考になります。

家族との関わりや、安心できる環境についてもひとこと添えると良いです。

保護者の仕事と連絡先について

園では保護者の働き方や連絡先の情報も必要です。

日中の連絡がとれやすい相手や、万が一連絡がつかない場合の連絡先もあわせて記入すると安心です。

これらの情報は、園とご家庭が連携して子どもを見守っていくうえでとても大切です。
できるだけくわしく、わかりやすく書いておくと安心です。

家庭調査票を書くときに気をつけたいこと

家庭調査票を記入するときは、ちょっとしたコツを押さえておくと、スムーズに進められます。

また、ありがちなミスを防ぐことも大切なポイントです。

ここでは、先生に伝わりやすく、役立つ情報をしっかり届けるためのポイントをご紹介します。

間違いのない情報を伝える

まずは、すべての項目を正確に書くことが一番大切です。

特に、お子さんの体調や連絡先などは、間違いがないように何度も見直しましょう。

わからないことがあれば、しっかり確認してから記入するようにしましょう。

できるだけ詳しく書く

お子さんの性格や生活リズム、気をつけていることなどは、できるだけ具体的に書くと、園でのサポートにも役立ちます。

たとえば、苦手な食べ物や落ち着くための行動なども、ひとこと添えると安心材料になります。

読みやすさを意識する

先生が目を通しやすいように、丁寧な字で書くことも大切です。

長い文章ではなく、箇条書きにすると情報が伝わりやすくなります。

読む人のことを考えて、わかりやすく書くように心がけましょう。

よくあるミスに注意

• 書き漏れがないかチェック：すべての欄を記入しているか、最後に見直してみましょう。

• 古い情報を使わない：連絡先や体調に関する内容は、必ず最新のものを記入してください。

• あいまいな表現は避ける：どんなときに、どうなるのか、できるだけ具体的に書くと伝わりやすくなります。

これらのポイントを意識すれば、家庭調査票をよりよい形で仕上げることができます。

まとめ

家庭調査票は、お子さんが園生活を安心して過ごすための大切な一歩です。

この記事では、基本的な記入内容や気をつけるポイント、例文などをご紹介しました。

園の先生が子どものことをよく知るためにも、できるだけ詳しく、分かりやすく書くことが大切です。

この調査票が、幼稚園とのより良いつながりをつくるきっかけになるよう、丁寧に取り組んでみてください。